「大丈夫、きっとうまくいくよ。」
これは10/29に発売された山川健一著
イージー・ゴーイング にある言葉だ。
秋晴れの昨日、海の仲間が結婚した。
彼女はカトリック系幼稚園の先生をしている。そのため、結婚式が行なわれた教会には、教え子の子供がたくさん参列した。サハラは今まで多くの結婚式に参列したが、これほどの大人数が参列している結婚式は初めて。親類や友人以外に彼女の教え子と父兄、そしてかつての教え子も含めて計450人くらいはいただろうか。
式が進み、聖書朗読に続いて子供たちの歌があった。いつも幼稚園で歌っているのだろう。サハラは受付で渡されたパンフレットに書かれている歌詞を目で追うだけだが、子供たちはまっすぐ前を向いて大きな声で歌い続けている。自分たちが大好きな先生の結婚を心から祝福している温かな合唱。教会全体に清らかな声は響き渡り、サハラは涙がこぼれそうになった。
みんな誰でもそうだけど、彼女にもいろいろなことがあった。そして今、こんなたくさんの人から祝福を受け新しい生活をスタートさせようとしている。
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サハラはずっと「過去と他人は変えられない、未来と自分は変えられる。」そう思ってきた。けれど、山川さんは「過去を変えることだって不可能ではない」と書いている。
なにかを許すことで、人は悲しみの感情に包まれるのかも知れないね。
そして、おそらく、許すことのできた瞬間に、過去の一点が持つ意味が変わるんだ。つまり、僕らは過去を変えることができるんだ。そのためには、思い出したくない過去の一点に、一度帰らなければならないんだよ。
(中略)
大丈夫、きっとうまくいくよ。
結婚おめでとう。花嫁なのに日に焼けすぎて、ウェディングドレスがよりまぶしく見えたよ。だけど、ほんとにきれいだった。花嫁って輝いてるんだなって実感したよ。今までもそうだったけど、これからも、いろんなことがたくさん起こるんだろうね。でも、「困難は分かち合い」って神父さまもおっしゃっていたから、きっと大丈夫。心からの祝福をこめて、この言葉を贈るね。
大丈夫、きっとうまくいくよ。
またみんなでゆっくり飲もう。ほんとに、よかった。
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